AFTER 2020

砂漠化、海面上昇、巨大台風…。
地球環境の変化は、いよいよ人類存続を脅かすほどに。
人々は、ほとんど生存本能から
「RESET EARTH」を叫び始める
世界規模でデモが頻発。
そんなうねりに突き上げられ、
各国首脳はようやく本気で環境ファーストに舵を切る。

地球環境を段階的に回復させるため、
人間社会のあるべき姿をAIによって導出。
政治と市民がひとつの青写真を共有し、
無闇な消費や拡大志向が戒められる。
人々は私欲を互いに否定しあい、
そうして全体最適が図られていった。

YEAR 2050

2050年、そこでは個の自由や経済成長よりも、
自然機能の回復と種の永続が最優先。
温室効果ガスを生む活動は厳しく抑制され、
AIのモデリングに基づき、
環境の恒常性の範囲内で社会が回される。
人間の居住エリアは、
その分散・非効率を見直しコンパクトシティ化。
人々は都市中心に集住し、エリア限定で、
高度な行政サービスやインフラが集中実装されている。
一方、都市部以外は非居住エリアに。そこに広がっているのは、
自動運転トラクターによる高効率な大規模農園、
クリーンエネルギー創出エリア、そして自然再生特区。
仕事は社会の要請に応じて、
個々人の特性ごとに割り当てられる。
贅沢はタブー視され、生活水準は均質化。
結果、貧困など様々な格差が過去のものに。
「環境共生」、それが共同体の信仰。
何かを私有する意識は薄れ、誰もが高い規範意識の中、
イレギュラーの少ない平穏な毎日を過ごしている。

シナリオGREEN「環境信仰社会」
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